

ペットも歯周病予防!?
今日は。 朝、夕涼しくなりました。一日診療室内にいると季節の移り変わりは窓越しに見る街路樹の葉の色や道行く人の格好で何となく察知している毎日です。 先日の学会以来、歯周病の治療、有病患者様の歯周病、特に糖尿病をお持ちの方の治療にも力を入れていこうと張り切っています。 まだまだ勉強しないといけないと思う毎日です。 今日は難しい話ではなく… 皆様は今やペットも歯周病予防をする時代になってきたことをご存知でしょうか? 我が家にもトイプードルの娘がいます。 私の帰宅を一番喜んでくれます。 毎朝早く散歩に出かけては、家に帰って水を飲んで一息。 横でハアハア言っているわんこの息を感じながら、ふと”わんこのサプリ”を思い出しました。 正式には『わんサプリ』といいます。(にゃんサプリもあるらしいです) 私の大学時代の同級生の優秀な先生が開発された”L8020 乳酸菌”を使ったサプリのふりかけです。 L8020 乳酸菌入りカタクチイワシの粉をご飯の上にパラパラとかけて食べさせると口臭を消す効果があるというのです! 今やペットも口腔内管理をする時代なんですね~。 私
糖尿病と歯周病
9月17,18日に日本健康医療学会へ行ってきました。 その中の知識で一つだけ紹介したいと思います。 近年日本人の成人の約5,6人に1人が糖尿病あるいは耐糖能異常を有する状態であることが報告されてきています。 糖尿病は合併症(網膜症、腎症、神経障害 等)又、虚血性心疾患や脳卒中などの動脈硬化性疾患の発症や進行に関与することも知られています。 糖尿病と歯周病がなぜ関係あるの?と思われますが、炎症を介して密接に関連しあっています。 歯周病による歯と歯肉の間で起きる歯周炎が炎症性サイトカインの分泌を通じてインスリンが効きにくい状態(インスリン抵抗性)を生み出し結果として高血糖をもたらします。 歯周治療により、炎症が消退するとインスリン抵抗性も解除され血糖値も低下してきます。 『炎症を介して歯周病と糖尿病がつながっている』ということは認識されにくい事実ではあります。 お口の健康は全身の健康にもつながるということを改めて実感する内容でした。